戸定邸の麓で畳の香りに包まれる「3108(サトウヤ)」

みなさん、松戸駅から徒歩15分のところに、ほっとひと息つけるステキな空間があるのをご存じですか?
思わず秘密にしたくなるような穴場カフェ、3108(サトウヤ 以下、サトウヤ)をご紹介します。

急坂を登った人へのご褒美空間

松戸にある武家屋敷、「戸定邸」の近くにあるサトウヤ。
松戸駅から徒歩15分、「戸定みその坂」という急坂を登った先に
今回ご紹介したいサトウヤがあります。

線路沿いの住宅地に紛れているので、訪れる際はよく目を凝らして歩いてくださいね。お店の方にも「よく見つけましたね」と言われるほどです(笑)。

しかし道路に面していますし、木の看板と真っ白なのれんも出ていますのでたどり着けるはずです!
頑張ってください!

普通のカフェではみられない珍しいメニューたち

お店の外にはメニューが置いてあります。お店に入る前に確認できるのはありがたいですよね。

しかしここのメニューにはカフェらしからぬラインナップが。
のり餅、とろろ昆布餅…?
この日は売り切れでしたが、せりやいくらがのった上品なお雑煮が看板商品のようです!

私は今回、「芋焼き」と「自家製金柑シロップソーダ」を注文しました。
芋焼きは焼き芋とも違うようで、「お客さんに新食感だといわれます」とお店の方にお聞きして気になりすぎました。
想像がまったくつかず、頼まずにはいられなかったです。

新食感のさつまいもスイーツ「芋焼き」

さっそく入店すると2階に通され待つこと数分。気になっていた芋焼きが到着しました。

その芋焼きがこちら。
焼き芋のような干し芋のような?
見た目も新鮮ですね。

表面はカリッと甘くて中はほくほくしっとり!
とってもおいしかったです!
もったいなくてちびちび食べ進めました。

上にかけられたお塩はまろやかで、芋焼きと合わせて食べると最高のあまじょっぱいコンビができあがります!

季節を感じる手づくりシロップ

1階のカウンターには、シロップ漬けされた果実たちが並んでいます。
私が行ったときは赤しそ、完熟梅酢、柚子、金柑があり、柚子と金柑は期間限定のメニューでした。
いずれもホットか冷たいソーダでいただくことができます。

せっかくなので期間限定の金柑シロップをソーダ割で。
こだわりの奄美産のお砂糖を使用されているそうで、甘みがくどくなく金柑の実までおいしくいただきました。
自転車で坂を登ってきた私には最高で、あっという間に飲み干してしまいました。

やさしい風が吹く畳の間

これらのおいしいスイーツは、2階の畳の部屋でいただくことができます。

お店の方は着付け師をされているそうで、この畳の間は着付けの際にも使用するそうです。
足を踏み入れた瞬間、なつかしい畳の香りに包まれます。
外には緑が見え、やわらかい風にあたりながら食事をしました。

お店が線路沿いにあるということで、近い距離から電車を眺められます。
これがお子様に喜ばれるそうです。

お店の方に「ごゆっくり」と言われるまま、本気でゆっくりしてしまいました。
何本電車を見送ったことか…。

お客様の中にはつい眠ってしまう方もいらっしゃるそうですが、その気持ちがよくわかります。
私も後半は眠気と戦っていました。

お店の方的には居眠り大歓迎だそうですよ。
どこまでもやさしい空間です。

DIYで生まれ変わったギャラリー

カウンターがある1階には洗練された空間が広がっています。
伝統的な家屋の玄関を開けるとこの景色なので驚きです。
こちらのスペースはお店の方の娘さんが自らDIYをし、ギャラリーとして使われています。

娘さんの企画でイベントをおこなうこともあるそうです。
自然光の取り入れ方を大切にしているそうで、着付けの際に着物が映えそうな空間です。

イベントではここでごはんを食べたり、お酒を飲んだり、想像しただけで楽しそうですよね。

一風変わったメニューを全制覇したいくらい、お気に入りのお店になりました!
まだまだ知られていない穴場のうちに、ぜひ訪れてみてください。

3108(サトウヤ)
住所:千葉県松戸市松戸1577-7
アクセス:JR常磐線松戸駅から徒歩15分
定休日:不定休

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。