松戸に住んでいる方でも、もしかするとあまり聞きなれない六実(むつみ)という地名。そして、数ある中華料理の中でも、比較的新しいジャンルの四川料理。
あまり交わることのなさそうなこの二つのキーワードですが、六実にある四川料理の蜀香園(しょくこうえん)さんは地元に愛される超人気店です。
六実駅は、柏を経由して大宮と船橋を結ぶ、東武アーバンパークライン沿線で唯一の松戸市にある駅です。
六実という名前の由来は、さかのぼること明治時代に、土地を開墾した順番に数字が割り当てられたそうで、ここは6番目に開墾されたので六実というそうです。
そういえば、この周辺には鎌ヶ谷市の初富や、船橋市の二和、三咲、柏市の豊四季、松戸の五香がありますね。
四川料理は今ではすっかり日本人にも馴染みの味となりましたが、麻婆豆腐や担々麵に代表されるような、からくて、しびれて、食欲を刺激される料理です。健康的に汗をかけそうですね。
場所は六実駅から住宅街を抜けて歩くこと10分。車だと火の見下の交差点にあるセブンイレブンの隣です。
1台分しかなさそうですが、駐車場もあります。
さっそく入店すると、店内は中華料理屋と大衆食堂のいいとこどりをしたような雰囲気。
中華料理屋さんにあるような豪華な飾り付けと、壁に貼ってあるレトロなポスターや本棚に並べられた漫画が、ちょっと目を引いてしげしげと眺めてしまいます。
2つにわけられた長テーブル席が手前にあって、奥には座敷もありました。
昼時は混雑するので、ピークを外してランチ終了間際に行きましたが、それでも2、3組のお客さんがいました。
座敷にテレビもありました。ここだけ見ると町中華にも見えますね。
メニューはバラエティに富んでいます。まずはランチ定番の定食メニュー。
麻婆豆腐やレバニラ、ユーリンチーや生姜焼きなど、四川料理と町中華の代表選手が並んでいます。
定食メニューはご飯とスープがセルフサービスになっていて、うれしいお替り自由。定食メニューで人気が高いのはユーリンチーで、実際に食べている人も多かったです。
続いてラーメンセット。
好きな麺と丼ぶりがそれぞれ選べます。
週替わりのランチもあるようです。
やっぱりここでも、よだれとりや担々麵の四川料理と、ニラ玉子炒めとホルモンのニンニク炒めの町中華がミックスされています。
ランチメニューとは別に一品料理も数多くありました。
どれも本格的なものが多く、中華街で見るようなものはもちろん、ここでしかなさそうなものも多く、とにかく品数が豊富です。
夜は食べ放題や飲み放題もやっているので、また違った一面もありそうです。
人気の黒胡麻担々麵と角煮丼
今回注文したのが、ラーメンセットで黒胡麻担々麵と角煮丼。
提供されるなり担々麵からは花椒と唐辛子の香り、角煮丼からは八角の香りが食欲をそそります。
見た目はとても辛そうな担々麵ですが、これでも日本人向けな味付けだそうで(あとから来た老夫婦が担々麵はどのくらい辛いかを聞いていて、見た目ほど辛くはないと店員さんが答えていました)、火がでるような辛さではありません。
ストレート麺に旨味が凝縮されたコク深いスープで、箸がとまらないおいしさ。あとでしっかり辛さも追いかけてきます。
角煮丼もこれまた絶品。
口の中でとろけるホロホロ角煮がゴロゴロ入っています。これはおいしい。
シンプルにオイスターソースで味付けされたきくらげと、青菜の食感もいいアクセントになっています。
夫婦で経営されているのか、途中でお子さんが学校からかえってきて、行先を告げてまたすぐに遊びにいったようです。それを微笑ましく見ているお客さん。
客層もこどもからお年寄りまで、幅広く、店内の雰囲気もよく、接客も丁寧、そしてなにより全部が間違いのないメニューの数々。
みなさんも四川料理を味わうなら、地元の人気店蜀香園へぜひ足を運んでみてください。
蜀香園
住所:千葉県松戸市六実1-25-1
アクセス:東武アーバンパークライン「六実駅」から徒歩約10分
TEL:050-5484-8835
営業時間:
11:00 – 14:30
17:00 – 22:30
定休日:火曜日