松戸市で生まれて松戸市で育ち、現在も松戸市に住んでいる筆者ですが、今まで松戸市の歴史について深く学んだことがありませんでした。
今回は松戸市が今日までどのような歴史を歩んできたのか、体で感じて学べる松戸市立博物館をご紹介します。
松戸市立博物館とは
広々とした敷地内に豊かな自然が残る21世紀の森と広場に併設されているのが、松戸市立博物館です。1993年に、21世紀の森と広場と同時に作られました。
松戸市立博物館HPには「見て・触れて・体全体で感じるを基本コンセプトにした感動体験型博物館」と書かれています。
「体全体で感じる」博物館とは、一体どのようなものなのでしょう。わくわくする気持ちを抑えつつ、松戸市立博物館に向かいます。
今回私は、森のホール側から松戸市立博物館へ行きました。
森のホールの脇から地下通路に入ります。
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地下通路を出て階段を上がると、目の前にあるのが松戸市立博物館です。
人類の登場から常盤平団地の誕生まで、3万年にわたる松戸の歴史を体感できる
メインである総合展示の入り口に近づくと、どこからか「カーン、カーン」と、なにかがあたるような音が聞こえてきました。
中に入ると人類が誕生した旧石器時代の展示がありました。どうやらこの「カーン、カーン」は、石器を作る音のようです。
さらに進むと縄文時代ゾーンに入ります。縄文土器や土偶などが数多く展示されており、雄大な時の流れに感動してしまいました。
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どんどん奥に進むにつれ、弥生時代、奈良・平安時代、戦国時代と時代が流れます。
そして最後は、明治・大正・昭和といった近代の展示にたどり着きます。
展示全体を通して思ったのは、展示物の種類が多く、松戸市が歩んできた歴史をより身近に感じられるということです。
旧石器時代ゾーンでは松戸市で発掘された石器の数々、奈良・平安時代ゾーンには当時の役人が実際に身につけていたベルトの装飾品。
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遠い昔、この地で生きていた人々の生活がありありと思い浮かべられて、今まで以上に松戸市に対する愛着が湧いてきました。
復元模型の完成度が高すぎる!
松戸市立博物館の展示には、多くの復元模型があります。
この復元模型の完成度がとにかく高い!
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古墳の復元模型です。
ぱっと見た瞬間、思わず「わっ!」と声が出てしまいました。
縄文時代のムラや小金城趾、河岸を復元したジオラマ模型も作りが細かく、時間を忘れていつまででも見ていられます。
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以前はジオラマ模型の前に双眼鏡が設置されており、細かいところまでじっくりと見られたそうです。現在はコロナ禍の影響で、双眼鏡は撤去されてしまっています。
コロナが落ち着けば双眼鏡も復活するかも、とのこと。楽しみに待ちたいですね。
外には縄文時代の竪穴式住居も復元されており、開放時間内なら自由に住居内の見学ができます。
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午前中ならば、住居内の囲炉裏に火を灯していることもあるそうですよ。
また、復元模型ではないのですが、主題展示の二十世紀梨の誕生ゾーンには二十世紀梨の原木が展示されています。展示のスケールが大きすぎて、びっくりしました。
常盤平団地の再現がすごい!
高度経済成長期が始まるころ、松戸市にできたのが常盤平団地です。
松戸市立博物館には、昭和30年代にあったであろう常盤平団地内の一部屋が再現されています。
まずは外観。
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共有部の再現度も高く、本当に常盤平団地の敷地内にいる気持ちになりました。
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いよいよ部屋の中に入っていきます。
懐かしさ満載の台所は、棚の中に置いてあるものまで、とことんこだわられています。
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リビングや和室も細かく作り込まれており、まるで今も誰かが住んでいるような雰囲気。
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見れば見るほど、実際に常盤平団地の一部屋にいるような気持ちになります。
松戸市立博物館は数多くの展示物と完成度が高い復元模型があり、松戸の歴史をリアルに体感できる博物館です。
21世紀の森と広場に併設されているので、博物館のあとには公園で遊ぶこともでき、子ども連れでも十分に楽しめるでしょう。
松戸市が今日までどのような歴史を歩んできたかを、肌で感じられる松戸市立博物館。松戸を深く知りたいと思った方は、ぜひ一度足を運んでみてください。
松戸市立博物館
住所:千葉県松戸市千駄堀671番地
アクセス:新京成線「八柱駅」・JR武蔵野線「新八柱駅」下車、徒歩15分
松戸新京成バスのりば3の小金原循環・新松戸駅行「森のホール21・公園中央口」下車すぐ。(乗車:約5分)
TEL:047-384-8181
開館時間:9:30-17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝・休日にあたるときは開館し、翌日休館) 、年末年始、館内整理日、燻蒸期間