松戸市内で住まい探しをしていた時に、ちょっと気になる神社を見つけました。
上本郷駅から歩いて行ける「風早神社」という神社です。
調べてみると、松戸市で一番古い神社だそう。
住宅街に佇む神社なのですが、なんだか軽い気持ちで立ち寄れないというか。
そこだけ時代が違うような、なんとも言い難い雰囲気を醸し出しているんです。
例えると、鳥居をくぐったらタイムスリップしてしまいそうな…
今回は、ちょっと勇気を出して、不思議なパワーを感じる風早神社に行ってみました。
風早神社への行き方は?駐車場はある?
風早神社は、新京成線上本郷駅北口から歩いて4分くらいで行けます。
上本郷駅の階段を降りて左の道路を渡り、右手に見えるセブンイレブン上本郷駅北口店の前の道を進みます。
踏切の近くということもあり、交通量が多いので、周りに注意しながら歩きました。
1つ目の信号を右に渡り、さらに左に渡って、大きな道路沿いをてくてく歩き進めます。
3分もしないうちに、左手に風早神社の鳥居が見えました。
駐車場が無いので、訪れる際は徒歩か自転車がよさそうです。
しっかり残っている参道は、厳かな雰囲気が漂います
鳥居をくぐると、そこはまるで別世界です。
車の行き交う音がフッと消え、静かになりました。
思わず周りを見渡すほど…
ジッジッジッジ
ヒヨヒヨヒヨヒヨ
澄んだ空気に乗って、さまざまな鳥の鳴き声が聞こえてきます。
とても厳かな雰囲気だったので、スタスタと参道を歩くのは気が引けて、ゆっくりとこの空間を味わいながら本殿に向かいました。
参道は、キレイに清掃されていて、脇には井戸の跡や祠、石碑がありました。
本殿や社務所には人の気配がありませんでしたが、こちらもキレイに清掃されています。
本殿の屋根には飾り瓦もありました。
よーく見てみると、なんだか愛らしく感じてしまいます。
本殿の左奥に目を向けると、稲荷大明神のお社がありました。
稲荷大明神は、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、安産や万病などのご利益があると言われているそうです。
風早神社は、民話・上本郷の七不思議のひとつとして語り継がれています
上本郷は民話の街です。
風早神社は、上本郷の七不思議のひとつに登場します。
諸説ありますが、そのうちのひとつのお話しをご紹介します。
【上本郷の七不思議】風早神社の大杉
むかしむかし、風早神社の境内に大きな杉の木がありました。
とても大きかったので、その影は二ツ木という町まで伸びていました。
二ツ木では、この杉の陰になる田んぼは実りが悪く、農民が巫女に相談したところ、
「風早さまに収穫した米を奉納するように」
と告げられました。
言われた通りに、風早神社に米を奉納したところ、豊作になったそうです。
風早神社は、119の村(風早庄)の総鎮守でした
風早神社は、鎌倉時代、風早庄の総鎮守とされていました。
風早庄はとても広い郷域で、松戸市北部、流山市南部、さらに埼玉県三郷市におよんだと言われています。
毎年10月には、五穀豊穣と悪霊退散を願って、三匹獅子舞の祭礼が行われ、近くにある明治神社とともに、獅子舞が奉納されます。
2023年現在、伝統を受け継ぐ新人の舞子を募集しているようなので、詳細は、上本郷三匹獅子舞のホームページをチェックしてみてください。
住宅街にありながらも、どこか風格を感じさせる風早神社。
実際に行ってみると、600年以上も前からこの地を守るとても立派な神社でした。
お正月には、古いお札や御守りも焼いてくれます。
お近くにお住まいの方や、お近くにいらした方はぜひ風早神社のパワーを感じに訪れてみてはいかがでしょうか。
風早神社
住所:千葉県松戸市上本郷2599
アクセス:新京成線「上本郷駅」北口から徒歩4分
駐車場:なし