松戸の街中で歴史を感じる「松戸神社」

松戸駅西口から徒歩7分。伊勢丹通りを進んだ先の街中に突然現れる松戸神社を訪れたことがありますか?

決して広くはありませんが存在感があり、敷地に一歩入ると日常を忘れてしまうくらい、厳かな雰囲気に包まれます。

一歩踏み込めば別世界

敷地の外側に面している一之鳥居をくぐって参道を進むと、見事な朱色の美しい神橋が現れます。周辺の緑と橋の朱色のコントラストがなんとも美しいです。

神橋を渡ってそのまま進むと、左手に松戸神社の社殿、正面に境内社である秋葉神社、右手に手水舎があります。

参拝の前に手水舎で手を清めていただきたいのですが、ここで手を清めるだけではもったいない。ぜひ上を見上げて手水舎をぐるっと見て回ってください。四隅に見事な四神が彫刻されています。

四神とは青龍・朱雀・白虎・玄武のことで、松戸神社の神幸祭に四神像を伴うことに由来しているようです。現在は感染拡大の影響で神幸祭は中止されているようですが、開催されたらぜひ神幸祭にも訪れてみてください。すてきなお神輿を見ることができますよ。

写真は青龍が彫刻されている東側です。木でできているとは思えない、見事な彫刻に見惚れてしまいます。

圧倒的存在感の社殿

1863年に再建されました。再建から150年近く経っている今も立派な佇まいです。夕方に撮影したため、西日が差し込んでいつにも増して神々しく見えました。松戸市の総鎮守で、御祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)です。

社殿には樽酒が奉納されています。こちらは他の神社でもよく見かけますよね。

商品名が大きく書かれているものが多いですが、これはテレビやラジオなどがなかった時代に「神様が召し上がるくらい美味しいお酒ですよ」ということを、神社に訪れた人に宣伝するために酒造会社が献上していたからだそうです。

御礼参りなどで奉納する際は、神社としてはどんなサイズでも問題ないそうですよ。

さらに奥に進むと、境内社である秋葉神社があります。サイズは小さいですが、松戸神社の社殿にも劣らないくらい立派な造りです。

秋葉神社は防火の神としても知られており、鳶職の方から厚い崇敬を受けています。鳶職がかつて消防士のような火を消す役目を担っていたことから、崇敬が続いているそうです。

秋葉神社の御朱印も社務所でいただくことが出来ます。

龍神様と社務所でご神徳を

一角にはお水取りができるスペースもあり、龍神様という名前で親しまれています。

「神域より汲み出した清らかな御神水です。謹んでご神徳をおうけください。※飲用可」という記載がありますので実際にいただくこともできるようです。

松戸神社の境内地から汲み出している、とても清らかな天然水です。

社殿の奥には絵馬をくくりつける場所と、社務所があります。社務所では、お守りなどの購入・御朱印の受領・ご祈願の申し込みなどが出来ます。

お守りは見やすいように社務所の左側にサンプルが掲示されているので、じっくり選ぶことが出来ますよ。

また境内地ではフリーWi-Fiが使えるので、木陰で一休みしながら動画鑑賞をしてリフレッシュしたり、近代的な楽しみ方もできそうです。神社でWi-Fiが使えるなんて驚きです。

人々の生活に溶け込む

周辺は緑が青々と茂っており、街の喧騒を忘れさせてくれます。以前は緑が少なかったようですが、緑地再生事業なども行われました。その結果、桜の季節になると川の両端に桜が咲き乱れる、ちょっとした名所になっているようです。

神社の近くには広場があり、キャッチボールを楽しむ親子や、犬の散歩をしている姿がありました。

住宅街が近いため、松戸神社の敷地を自宅への近道にしていたり、サラリーマンが敷地内で一休みしていたりする様子も見受けられ、人々の暮らしの一部となっていました。

松戸神社
住所:千葉県松戸市松戸1457
アクセス:JR常磐線・新京成電鉄「松戸駅西口」から徒歩約7分
電話番号:047-362-3544
営業時間:24時間参拝可能
     8:30-17:00(社務所)
     8:30-16:00(御朱印受付)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。